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【ISO】全体論

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【ISO】全体論

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【ISO】全体論

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)におけるリスクと機会の評価と対処方法

1. 問題の確認
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の運用において、まず最初に行うべきは問題の確認です。これは、システム運用中に生じうるセキュリティ上のリスクや機会を明確に理解するためのステップです。問題を確認することで、具体的な対策を計画するための基盤を作ります。

2. ISO要件の確認とリスクと機会の特定
次に、問題に関連するISOの要件を確認します。ISO 27001などの情報セキュリティに関する規格は、リスクと機会を特定し、それらに対する対策を立てるための指針を提供しています。この要件を理解し、自組織のISMSに適用することで、ISMSが意図した結果を達成し、望ましくない影響を防止または軽減し、継続的な改善を実現することが可能となります。

3. 行動計画の策定
リスクと機会が特定できたら、それらに対処するための行動計画を立てます。リスクに対しては、その発生確率と影響度を評価し、適切な対策を選択します。一方、機会に対しては、それを活用するための具体的なアクションを計画します。

4. 行動のISMSプロセスへの統合と実装
次に、策定した行動計画をISMSプロセスに統合し、実装する方法を計画します。これには、対策の具体的な実施手順、責任者の指定、期限の設定などが含まれます。また、必要に応じてISMSの文書化を更新し、全ての関係者が最新の情報を把握できるようにします。

“リスクを管理しないことが、最大のリスクである”
– マーク・ザッカーバーグ

5. 行動の効果の評価
行動の実施後は、その効果を評価します。これには、リスクの再評価、機会の活用状況の確認、対策の効果測定などが含まれます。もし結果が予想外だった場合は、原因を分析し、必要に応じて行動計画を見直します。
6. リスクと機会の評価の定期的な更新
最後に、リスクと機会の評価を定期的に更新します。セキュリティ環境は常に変化しているため、評価は一度きりではなく、定期的に行う必要があります。また、新たに生じたリスクや機会を捉えるためのチェックリストを作成し、必要に応じて見直します。

 

以上が、ISMSにおけるリスクと機会の評価と対処方法についての基本的な流れです。これらのステップを踏むことで、組織の情報セキュリティを継続的に改善し、信頼性の高いISMSを運用することが可能となります。

後藤穂高 / Hodaka Goto

後藤穂高 / Hodaka Goto

元AOL日本、Netscape日本、ICQの社長である私の親の指導の下でキャリアを開始。
戦略的コンサルティング、法務、情報システム、システム開発を経験。
メディア、法律、テクノロジー、広告セクター。

マレーシアに拠点を置き、顧客組織のエグゼクティブに対して効果的なリスク軽減とビジネスプロセス改善計画について提案。

慶應義塾大学法科大学院卒業、上智大学法学部国際関係法学科卒業(成績優秀により3年間で早期卒業)

主なスキル:
企業関連の法務 | グローバル法務 | 業務改善 | コンサルティング | リスク管理 | 契約 | 自動化 | 法的サービス | KPI設計 | 上場準備 | プロジェクト管理 | 株主対応 | Google Workspace | Microsoft Office | SaaS | ERPシステム | CRMシステム

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